今年最後のご命日

いよいよ、今年も残すところ3日になりました。
今日はここのところでは一番の冷え込みではないでしょうか。山間部では雪景色が見えます。たまに雪まじりの雨が降って寒いです。
いよいよ本格的な冬が長崎にもやってきたということでしょう。

 今日のご命日は、最後ということもあったのでしょうか、いつもよりは参詣している方が多いように感じました。

 今日の法話は住職。
正信偈の文「本願名号正定業 至心信楽願為因 成等覚証大涅槃 必至滅度願成就」(真宗聖典p204)
のところについてのはなしでした。

今日で一応は毎月のお参りは終り、役僧さんは休日に入ります。

来年は2日の朝七時からの修正会(しゅうしょうえ)で新年はスタートします。                                                             釈大攝

煤払い(すすはらい)

 今日は本堂や庫裏、境内で一年間にたまった煤や汚れをはらう煤払いでした。


普段はあまり掃除しない天井や電気の傘、柱のうえの方もきれいに掃除しました。
煤払い2
これで萬行寺の一年間の行事は毎日のお給仕と25日と28日のご命日を除いて、一応終わりになります。

 煤払いが終わって、みんなで御斎(おとき)をいただいて解散しました。

一月にはいよいよ報恩講が始まりますから、一月の半ばからは本格的に忙しくなります。それまではしばらくの休養になるかと思います。
                             釈大攝
                              

梵鐘火入れ式

 12月6日、滋賀県愛知郡湖東町にある金壽堂の工房まで「梵鐘火入れ式」に行きました。
同行したのは坊守と総代さん二名の4人でした。
 工房がある湖東町は京都から左に琵琶湖を望んで名神高速道を1時間ほど走って、八日市ICで下りたところにある閑静な農村です。
 久しぶりに見た滋賀県の農村には、まだ古来のたたずまいが残っていて、広々として美しい耕地には冬の気配がしていました。小堀仏具店の大八木さんの車でこゝまで連れてきていただきました。
 金壽堂さんの応接室に通され、営業の小菅さんのご挨拶を頂きました。「ただいま”ゴーゴー”という音がしておりますが、あれは金属を溶かしている溶鉱炉の音でございます。梵鐘は銅75%に錫15%を混ぜます。今日では溶鉱炉は重油を使っております」こういう説明があった。

 しばらくして小菅さんの案内で工場前の庭に陳列された作品のいくつかを紹介していただいた。大きさが大小の梵鐘が数基、親鸞聖人旅姿のブロンズ像、本堂前の雨受け用蓮葉水鉢、また大きな鰐口など様々な作品が並んでいます。本堂用真鍮の華瓶や鶴亀の燭台もこゝで造られるそうです。
 この金壽堂さんは、本山御影堂門の前にある蓮華の噴水も造られたそうです。
 
 さあいよいよ工場に入ります。僕は間衣・畳袈裟を着て、少し緊張を感じていた。
工場の中は高窓から入ってくる午後の夕日が照明となっていて、陽の差さない隅っこは意外に暗い。”ゴーゴー”という溶鉱炉の音で、お互いの声は聞き取りにくい。
 入り口を入ったところに舟形光背の阿弥陀如来が御厨子に入って、灯明・お華・御供えも整然と荘厳されています。小菅さんのご案内で、まず勤行。『願生偈』・短念仏・回向願以此功徳。なぜか感動的な気分のお勤めでした。
 
 この会社の社長さん黄地耕造さんが作業姿でご挨拶してくださる。黄地さんという人の名前は随分以前から聞いていた。西福寺の華瓶が黄地さんの作品でしたので、よく覚えています。中国古代の文様のようなとても美しいムーブメントの作品です。
 ああいう美しい物を造られる人なのに、風貌はどっしりとした”貫禄親爺”という表現がいいでしょうか。代々の鋳物師黄地家の当主です。

 工程はコシキと呼ばれる溶鉱炉から出てきた1、200度以上に溶けた、うす桃色に輝く金属を鋳型に流し込む、いわゆる「鋳込み」という緊張の作業です。5人の作業員が鉄の棒を持って金属の色や硬さなどを見ています。黄地さんがしきりに下がってゆく温度を気にしながらストップウォッチをにらんで、流し込むタイミングを見計らっています。
 鋳込みの作業は今日では重油の溶鉱炉に電気送風機で風を送り、重量に応じてクレーンを使っって作業をしますが、かつては、タタラと呼ぶ足踏み式の大きなふいごを交代で踏み、溶解炉であるコシキに風を送り、コシキの中の燃焼温度をあげて銅の合金を溶かしていました。
 このコシキ炉とタタラの様子は中国の古い書物にも書かれている伝統的な方法です。
 大きなものを作る時、運搬が困難であった頃には、鋳物師はこの方法で現地に赴き、タタラやコシキを作って鋳物製品を作っていました。これを「出吹き」と言います。
 いよいよ鋳型の中に流し込む作業です。号令がかかり、黄地さんの数珠を持った両手が合わさり、「なんまんだぶ」と、太い念仏の声がすると、高温に溶けた赤い液体が小さな鋳型の口から流し込まれてゆきます。



 赤い液状の金属はまるで生き物のようです。その時、藁灰が一緒に混ぜ込まれる。藁灰が不純物を除去してくれるんだそうです。
 古来からの知恵ですね。鋳込みが終わると2日間、鋳型が冷えるのを待ち、鋳型をばらして完成となります。

 今ではクレーンを使ったり、近代的な溶解炉を備えた工場での製造となっていますが、工程そのものや、音色にかかわる微妙な技の数々は、伝統に支えられたものです。

 作業の見学がおわると、応接室にご馳走が用意してあります。腹一杯日本酒もご馳走になって、小堀仏具店の大八木さんの車で京都に戻ってきました。
                           住職

教行信証の会

 昨日は、今年最後の「教行信証拝読の会」がありました。
 勉強会の後、この会の物故者12人の法要をし、そのあとは料理屋に移動して、忘年会をしました。

 この会は、もう30年ほど続いています。参加者は萬行寺の門徒さんだけではなく、仏教を学びたいという門徒の有志が自発的に萬行寺に毎月集まってきています。
 内容は親鸞聖人の著書、「教行信証」を1ページか2ページぐらいずつ丁寧に読みながら住職が解説を加えていくというスタイルの勉強で、まさにカタツムリのようなゆっくりとしたペースで続けてきました。はじめた当初は住職は30歳ぐらいだったそうです。
 最初は「化身土の巻」から始めて、今はいよいよ最後の巻、「真仏土」を読んでいます。参加者の中には、「30年の間で休んだのは3回だけ」という人や、「父親が志半ばで亡くなってしまったで、その意志を継いで毎月来ています。」という人もいました。
 酒を飲み交わしながらのお互いの会話の内容も、仏教を中心とした濃いもので、中には「浄土論」や「浄土論註」といった難しい話まで、多岐にわたり、そして盛り上がりました。

 長い間の学びで得ることの大切さと、仏教の歴史の深さと、広さを感じた夜でした。
                          釈大攝

御命日

11月28日は、親鸞聖人の御正当の命日です。
毎月28日は法座が本堂で10:00からつとまっています。

 

京都の真宗本廟では御満座で「坂東節」のお勤めがあり、荘厳な声明によって結願が勤まっています。

一方、萬行寺の御正当のご命日は静かな一日でした。
今日は特別に庫裡の座敷に「熊皮の御影」と教行信証の直筆本をおいて、本廟の報恩講に行けなかった門徒の方たちに公開しました。

近くに寄って行ってみる人や、手を合わせる人もいました。感動している人もいたようです。
そこは御影堂ならぬ、御影庵とでもいったところでしょうか。
不思議な空間でした。

親鸞聖人の「聖」という言葉は、親鸞聖人を讃える言葉ですが、そのイメージはきれいな言葉というよりも、もっとごつごつした人間らしい等身大の人間親鸞を表現した響きがあります。
絵について、そのような話が住職からありました。
みんなじっと聴いていました。                  釈大攝

やっと

11月だというのに、長崎は寒くなりません。例年より暖かいようです。
今日は久しぶりに雨が降りました。明日はきょうより少し寒いかもしれません。

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まだまだこれからです。

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