仏事のとき「献杯」ってしないの?

法事をつとめた後、食事をしますが、そのことをお斎(おとき)と呼びます。その際に昨今では「献杯(けんぱい)」という行為をよく見かけるようになりました。

 爾来、仏教では禁じられた行為と率先して行うべき行為を定めたられた「戒律(かいりつ)」というものがあります。

飲酒は「殺生」と並ぶ禁止行為の代表格として「不飲酒戒(ふおんじゅかい)」と呼ばれています。言われています。

その理由は飲酒をすることによって悪業の原因になるとされていました。本当にその通りで、御斎の時などは食べ物を放埒にして貪ったりするなどついついしてしまいます。それらは修行の妨げになるなどの観点から、仏事の際には酒を飲むことが禁止されていました。

<献杯はそもそも仏教の儀式ではない?>

以上のようなことから、仏事の際にはで飲酒をすることがありませんでした。

神事においてはお酒は穢れを払い、禊(みそぎ)をして献げるという行為があるようですから、そこからきたのかもしれません。

 

<合掌していただく>

御斎は仏事の一つとして大事にされてきました。その際には「献杯」はせず、「いただきます」と合掌していただくよう、普段から心がけたいものです。
 

●「お斎(おとき)」について

 お斎はいわゆる食事会ではなく、命を頂き・命に感謝し・海山の恵みを我が身にいただく、れっきとした「仏事」なのです。
私たちの日々の営みは「生・殺」の」繰り返しです。そんな生活の中にあって、私たちは命について考えることが程あるのでしょうか。

●命日

「いのちに学ぶ日」を「命日」と言いますが、お斎の際の食卓に並んだあまたのいのちは誰かのための犠牲として捧げられたものではないのでしょう。そういったことから、御斎は精進を基本とし、出来るだけつつしんでいただくことが大切であると言われています。

 

お斎の際には、下の言葉を唱和していただきたいものです。

 

【食前のことば】
み光のもと、われ今幸いに、この浄き食をうく いただきます

 

【食後のことば】
われ今、この浄き食を終わりて、こころ豊かにちから身に満つ ごちそうさま

 

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