2020.01.18 Saturday
報恩講 準備3日目 2020年
準備の始まりはまず「お磨き」です。「おみがき」とは、法要の度に仏具を磨いてお迎えする大切な準備です。
今回は報恩講ということで親鸞聖人をお迎えするため、いつもより念入りに磨きます。萬行寺では年間に6回の法要と毎月の定例が2回あり、全て数えると74の座がつとまっています。
そのなかでお磨きを行う法要が年に4回あり、各地区ごとに3年に一回程度、おみがき当番が巡ってきます。その度に集まった方々のなかで「自分の家でもしてみよう」といって帰っていかれる方があります。それを聞いただけでも十分にお磨きをの意義があるのではないかと感じます。
今回は報恩講とあって、仏具の数も多い分時間もかかります。担当地区は日並地区。いつもよりもさらに丁寧に磨いていただきましたが、数が多いために時間がお昼時間を超えてしまいました。
多くの仏具は寄付された方の名前や日にちなどが記載されています。それを見ると戦時中の金属の供出で出されたあと買い求めたものがほとんどです。長崎に原爆が落ちて焦土と化したなかから皆が苦労して買い求めたものだろうと想像すると、仏法を慕う先達がどのような気持ちで仏具をもとめたのが伝わるような気がします。
華方は午後から集まってミーティング。それぞれの持ち場と注意事項やスケジュールの確認を行ったあと、華材をいただきに山に入ります。これより華方は毎日朝から夕方までかかって松一式の仏華を8杯立てます。法要終了後には平常時の仏華を立て替えて終了になります。19日からは御華束方もやってきて本格的な準備が始まります。
『ちょこっと拝見!報恩講』。準備に参加したことのない方のために少しでも報恩講の雰囲気や裏方のご苦労を知っていただきたいと思いカラー刷りにて作成いたしました。
それぞれの各地域のご門徒がどんな活動をしてこの一週間の報恩講を支えてくださっているのか、どんなことが行われているのか雰囲気だけでも知っていただけたらと思って作ってみました。
ホームページいつも拝見しております。
貴院の写真や情報、興味深くみています。
報恩講が一週間つとまるとのこと。これだけの準備をされている様子がよく伝わってきます。