報恩講 中逮夜 (4日目)

 

中日(ちゅうにち)の晩の座を中逮夜といいます。お芝居では中日(なかび)のソワレというのだそうです。本来の逮夜は午後の1時ごろや一時半ごろがですが、ここ萬行寺ではいつ頃この時間に勤まるようになったのかわかりませんが昔から7:30から勤まっています。お寺によって時間も勤め方も様々な工夫がされています。

萬行寺は全日程を一日二回(晨朝も合わせると3回)勤めています。

御伝鈔は、『本願寺聖人伝絵』(ほんがんじしょうにんでんね)と言われ、宗祖親鸞聖人の生涯をつづった絵巻物のことで、親鸞聖人の曾孫にあたる本願寺第3世の覚如上人の著作で上下巻からなる絵巻です。文章を『御伝鈔』(ごでんしょう)といい、絵巻を「御絵伝」(ごえでん)という。その絵伝は余間に掛け、『御伝鈔』を拝読する伝統があります。萬行寺では隔年ごとに上下巻を拝読しています。

 蝋燭と御伝鈔を載せた机が厳かな雰囲気で運ばれて来ます。これもいつの頃からか始まった伝統で、多くの人に協力してもらいながら勤めてきました。

毎年このようにしています。どうぞお参りください。

 

 

装束の裃をつけて運んできてもらいます。御門徒さんに手伝ってもらっています。

毎年の光景ですが、手伝っていただく門徒さんのセリフは一様に「遠山の金さんみたいだな」と言われます。今時こんな装束をつけることは滅多にないのでかえって楽しいのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の拝読者は役僧さんの三澤さんです。

今年は上巻が拝読されます。この御伝鈔は親鸞聖人23回忌の翌年、永仁(えいにん)3(1295)年、覚如上人26歳の若さで書かれたものと言われていますが、26歳と思えぬ格調の高さです。それもそのはず、晩年までこれを何度も増訂しながら写伝されたと言われていますのでそれもうなづけます。

 親鸞聖人の行実がわかるのはこの御伝鈔も手がかりの一つ。少々脚色されているところもあると聞ききましうたが、おおよそ当時の人々の聖人を慕う気持ちや思い、または生活の様子も垣間見られて面白い絵伝です。 しかし、古い文体で書かれていますので聞いただけではすぐに分かりにずらい言葉も多くありますが、それも一つの醍醐味。十分に雰囲気を堪能できるとてもいいお聖教です。

 報恩講らしさを感じるにはこの御伝鈔が一番最適ではないかと思います。去年はスライドでタイトルを出したりと工夫をしました。しかし、格調高い御伝鈔を堪能するためにはまだ熟慮してだそうでということで例年の通りで行うことにしています。

どうぞ、お参りください。

 

御伝鈔拝読の次は「絵解き」も役僧の三澤師。

御伝鈔の絵伝を使っての絵解きがあります。

普段見ることのできない絵伝を見ることができるのはこの時だけです。

 

 

 

 

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