第22号 聞法道場

ご本尊とはなにか

仏壇の中心に絵像であったり木像であったりする仏様を「ご本尊」と言う。古来より大切にされてきた。ご本尊はまさに我が家の家宝である。年配者なら、子供の頃「ご本尊さまにまんまんちゃんせんならご飯食べさせんぞ」と言われたことがあるかもしれない。かつての家庭の風景である。▼なぜ祖母や祖父はそんなことを言ったのだろうか。今一度この「本尊」ということを考えてみる。本尊とは「本当に尊いこと」を形に表したものである。では、我々はこの本当に尊いことに手をあわせているだろうか。▼もし「モノ」であるならば、火事になればたちまち消えて無くなってしまう。しかし、「尊いこと」は燃やすことはできない。▼家庭を存続させるための本尊なら、仏様を利用して自分の思いを成就するための「モノ」にすぎない。▼殺伐とした世を生きる子孫たちに本当に尊いことに出遇って欲しいと願う。その為にはまず自分が真実の教えに遇うこと。出遇えた人の教えの響いている家庭は自然に皆が「尊いこと」に手を合わせている。この心がまさに「ご本尊」である。(住職)
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